現在ふたばの代表をつとめております古川と申します。
私は2019年末に双子の男の子を出産しました。翌月からコロナ禍となったため、その不安や孤独は非常に強いものでした。

双子妊娠中は多胎の情報の少なさに困りましたし、ネット検索するとネガティブな情報（当時は2018年に起きた愛知県三つ子虐待死事件の情報で持ちきりだった）を目にすることも多く、玉石混合のネット情報の中から光るものを探り当てるように検索していたことを思い出します。

またコロナ禍のため多胎サークルや多胎交流広場なども開催しておらず、多胎特有のリスクや不安などを吐き出したり、相談したりできる場にも困りました。

2020年の頃です。国が初めて自治体に対して多胎向け支援策を行った場合、費用の半分を補助する制度を開始しました。
そこで私は市の意見箱にこの制度を取り入れて、ぜひ多胎支援拡充をしてほしいとメールしました。

しかし一人の意見でそう簡単に市が動くことがないのが現実です。
そこでもっと人数を増やして訴求することで何かが変わるかもしれない、と顔も知らないオンラインで繋がった双子ママ達に声かけをして集まったのがふたば結成の足掛かりでした。

多胎育児に関する情報は、単胎児とは違う多胎独自の情報に加えて、地域によっても違う支援状況、行政支援の見つけにくさもあり、二重も三重も困っている方が多いです。

ふたばでは少しでも産前から情報を得て、多胎育児に対して事前に備えてほしいと思ってます。

また当事者にならない限り、多胎育児は100組に１組を少ないマイノリティのため、実際の育児状況は見えてきません。
それを多くの人に知っていただき、多胎育児が現在用意されている子育て支援では対応が難しい部分があること、現状を少しでも良くする取り組みに向けて共に手を取って歩んでいけるような発信や企画をしています。

どうか三重県で誰もが命の喜びや育児の楽しさを感じられるように
多胎にかぎらず支援を必要とする家庭へ適切にいきわたるように
多くのご支援、ご協力をいただけたら幸いです。

三重県多胎育児サークルふたば
代表　古川 幸代
2024年２月